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先週の説教より

「神の国の秘密」 ルカによる福音書8章9-10節(6/14説教)

 主イエスは「あなたがたには神の国の秘密を悟ることが許されている」(10節)と弟子たちに言われました。なぜ神の国は「秘密」なのでしょうか。なぜなら、人間の知恵や力によっては決して神の国の本当の意味を理解することができないからです。もし理解できるとしたら、人間は神の上に立って自らを「神」とし自分を誇ることになるからです。罪深い人間が自分を神とすることこそおぞましいものはなく、それこそ滅びを意味することになるからです。

 主イエスはどういう仕方で「神の国の秘密」を弟子たち(信じる者たち)に教えてくださるのでしょうか。それは信じる者に「聖霊」を与えてくださることによってです。信じる者一人一人が神の御前に自らの罪を言い表し、心砕かれた者として立つ時、聖霊が与えられ、それによって心の目が開かれることを通して「神の国の秘密」(神の国が十字架と復活の主イエス・キリスト御自身であること)を理解することができるのです。

 弟子たちは、主イエスの十字架と復活を信じただけでは、まだ本当には「神の国の秘密」を理解することができませんでした。「聖霊」の恵みが必要でした。そして、聖霊をいただくために祈らなければなりませんでした。しかも、聖霊がいつ与えられるか分からないという全くの神の自由な主権性を前にして、心砕かれた者として祈らなければなりませんでした。

 その意味では「神の国の秘密」とは「聖霊の秘密」と言うことができます。「聖霊の秘密」の前で心砕かれて祈る者にのみ、「神の国の秘密」は明らかにされるのです。神の御前に心砕かれて祈る者に聖霊が与えられ、十字架の死を遂げ、復活された主イエスが今も生きて働き給う御方であり、それが神の国の恵みであることが明らかにされ、その恵みの中に生きる者とされるのです。

牧師 柏木英雄