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先週の説教より

「福音を告げ知らせる」 ルカによる福音書8章1-3節(5/31説教)

 1節に「イエスは神の国を宣べ伝え」とあります。「神の国」とは神の支配・統治のことで、主イエスご自身のことです。つまり、主イエスはご自身のことを隠しながら、「神の国が来る、否、来ている」と語りつつ神の国の福音宣教に励まれたのです。

 2節に「七つの悪霊を追い出していただいたマグダラの女と呼ばれるマリア」とあります。「七つの悪霊」とは、生きることの全てにおいて「悪霊」(サタンの霊)に苦しめられ、絶望的な状況にあったということです。そのマリアが、心の中に主イエスを救い主として受け入れた時、まさに主イエスの救いのご支配によって悪霊が追い出され、魂が解放され、「神の国」に生きる救いの喜びを与えられたのです。3節に「そのほか多くの婦人たち」とありますから、そのほか多くの女性たちがマリアと同じように主イエスによって魂の解放を与えられ、「神の国」に生きる喜びを与えられたのです。その女性たちが「自分の持ち物を出し合って」主イエスの福音宣教に仕えたのです。

 1節に「十二人も一緒だった」とあります。後に主イエスを裏切ることになるユダも一緒だったのです。弟子たちは、神と共にあり、力強く福音宣教される主イエスを信じたのです。その主イエスが捕らえられ、罪人として十字架に付けられることを信じることができなかったのです。その主イエスの十字架に躓いた弟子たちを、それにもかかわらず、今こそ主の弟子として用いてくださる復活の主の愛と赦しに触れ、今こそ「神の国」の恵みに与ることによって、弟子たちは改めて主の弟子として生きる者とされたのです。

 主イエスは、そのような弟子たちを承知の上で、そのような弟子たちのために祈りつつ、そのような弟子たちと共に神の国の福音宣教に励まれたのです。

牧師 柏木英雄