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教会だより

「御言葉は魂を救う」 ヤコブの手紙1章19-21節(4/25説教)

 「あらゆる汚れやあふれるほどの悪を素直に捨て去り、心に植え付けられた御言葉を受け入れなさい。この御言葉は、あなたがたの魂を救うことができます」(21節)とあります。この文章は後ろから読むほうが事実に即しているのです。まず、「心に植え付けられた御言葉を受け入れる」のです。すると、御言葉が私たちの魂を「救って」くださるので、「あらゆる汚れやあふれるほどの悪を素直に捨て去る」ことができる、と読むのです。

 「心に植え付けられた御言葉」の「御言葉」には二つの意味があります。一つは、心の中に記憶され(蓄えられ)た聖書の言葉です。もう一つは、この記憶された聖書の言葉を用いて、神が、その都度新しく、私たちの魂に語ってくださる(啓示してくださる)神ご自身の言葉(キリストご自身)です。この神ご自身の言葉(御言葉=キリストご自身)が私たちの魂を「救う」力を持っているのです。

 ですから、御言葉が私たちの魂の内に語られる(啓示される)時、その御言葉に対して「心を頑なにする」(ヘブライ3章15節)ことなく、御言葉を素直に受け入れるのです。すると、御言葉が全能の御力(死人をよみがえらせる復活の力)をもって働いてくださり、私たちの心の中の「あらゆる汚れやあふれるほどの悪」を一瞬のうちに取り除いてくださるのです。このようにして私たちの魂は御言葉によって「救われる」のです。

 この御言葉による魂の救いに豊かに与るために、私たちはできる限りたくさんの聖書の言葉(御言葉)を心の内に蓄える(植え付ける)のです。神はこの聖書の言葉(御言葉)を用いて私たちの魂を救ってくださるのです。

牧師 柏木英雄